【2025年版】老年医学系雑誌のImpact Factorまとめ

Dr.しーぼると(MD, PhD)
外科医|疫学研究者|産業医・労働衛生コンサルタント
地方旧帝大を卒業後、東京御三家で初期研修を行い、その後は市中病院で外科医として勤務。基礎系博士号を取得し、現在は公衆衛生系大学院にて疫学研究を行う一方、産業医・労働衛生コンサルタントとしても勤務。
「基礎医学」「臨床医学」「社会医学」を横断してきた経験を活かし、疫学に関するテーマを初学者にもわかりやすく解説します。

2025年6月に最新のImpact Factor (IF) が発表されましたので、最新のIFを評価軸とした特定領域のJournalのリストアップを行いました。

今回は、私の研究の専門領域である「老年医学 (Geriatrics/Gerontology)」系のJournalを紹介していきます。

リストは私の主観と個人の調査によって作成しています!
論文投稿の際は、最新の投稿規程をご確認ください。
私自身が普段投稿先として検討したり、新しい論文をフォローしているJournalのみ掲載します。

目次

老年医学系 Journal ランキング

上から下記の順に掲載しています
◼️ Journal ※Gold OA Journalは (OA) と明記
◼️ 投稿規程公式サイト
◼️ Impact Factor(一部は直近数年の推移も記載)
◼️ 出版社
◼️ 機関(出版社と同一の場合は記載なし)
◼️ 原著論文の字数制限
◼️ 備考(あれば)

Age and Ageing

  • General Instructions | Age and Ageing | Oxford Academic
  • IF 6.0→7.1(2024)
  • Oxford University Press
  • British Geriatrics Society
  • Text ≦ 3,000 words
  • Abstract ≦ 250 words
  • Tables/Figures ≦5
  • ※Blind reviewです;authorに関連する情報は投稿サイト上で入力 and/or マスクする必要があります

Aging and Disease(OA)

Epidemiology and Psychiatric Sciences

npj Aging(OA)

  • npj Aging | Nature Portfolio
  • IF 5.4→6.0(2024)
  • Springer Nature
  • Text 字数制限なし
  • Tables/Figures 制限なし
  • 既存研究が多いが、”Sociology, epidemiology of aging, rehabilitation” も対象

GeroScience

Journal of the American Geriatrics Society

Alzheimer’s & Dementia: Diagnosis, Assessment & Disease Monitoring

Experimental Gerontology(OA)

The Journals of Gerontology, Series A

  • Instructions to Authors | Series A
  • IF 5.0→3.8(2024)
  • Oxford University Press
  • Gerontological Society of America
  • Text 5200 words (Title page, abstract, main text)
  • Tables/Figures ≦5

Journal of the American Medical Directors Association

Archives of Gerontology and Geriatrics

BMC Geriatrics(OA)

Clinical Interventions in Aging(OA)

European Geriatric Medicine

Gerontology

International Journal of Geriatric Psychiatry

  • For Authors – IJGP (Wiley)
  • IF 3.6→2.8(2024)
  • Wiley
  • Text 3,5000 words
  • Abstract 字数制限記載なし(stractured)
  • Tables/Figures ≦6
  • 老年医学×精神科

Journal of Geriatric Oncology

Geriatrics & Gerontology International

Geriatrics(OA)

まとめ

今回は、2025年6月に発表された最新のIFをもとに、老年医学系Journalをランキングしました。

世の医学研究を牽引しているのは言わずもがな、先進国です。その先進国の多くは、高齢(化)社会に突入しており、老年医学研究の重要性が高まっています。
特に日本は高齢社会の筆頭であり、日本発のエビデンスは後続する他国の政策・医療に有用であると予想されます。

また、欧米(特に北欧)に遅れ、近年ようやく日本でもReal-world data(RWD)研究の下地が整いつつあります。
このRWDと老年医学研究は非常に相性がよく(少なくとも私はそう感じています)、今後はこの領域の日本初の論文が増えていくと予想しています。

このような状況を反映し、一流医学一般誌の姉妹紙やGold OA出版社を含め、多数の機関が老年医学領域に入ってきています。
老年医学領域を専門とする方のみでなく、RWD研究に携わろうとしている方にとって、投稿先としての参考になれば幸いです。

適宜、他の分野のJournalも同様のリストを掲載していこうと思います。

Dr.しーぼると(MD, PhD)
外科医|疫学研究者|産業医・労働衛生コンサルタント

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この記事を書いた人

外科医 | 疫学研究者 | 産業医・労働衛生コンサルタント
地方旧帝大卒
→ 「東京の御三家」で初期研修
→ 市中病院で外科医として勤務
→ 基礎系博士号取得
→ 公衆衛生系大学院で疫学研究

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